SEEDを並べて神聖幾何学図形を形作ることは、潜在意識に取り込まれた歪みの原因に働きかけ、ゼロ意識へと戻すことを促します。神聖幾何学構造はゼロを形にしたものですので強いエネルギーを発しますが、自分の手で組んだり並べたりするからこそ、その時々で自らが受け取ることの出来る最高のエネルギーを、完成させた形を通して浴びることになります。

昔から日本で親しまれている和柄の中には、SEEDを連続して並べることによって表現出来るものが複数見受けられます。世界中で古くから使用されてきたユニバーサルな図柄でもあるそれらは、幾何学的な連続模様です。
そのうちのいくつかをご紹介していきましょう。

市松模様(いちまつもよう)

同じ大きさの二色の正方形を交互に連続して繋げた幾何学模様。
もともとは、石畳を連想させることから「石畳」と呼ばれていました。正方形が途切れることなく続いていくところから、永遠や繋ぐという繁栄の意味を持っています。
古墳時代から見られる歴史の古い模様です。

青海波(せいがいは)

ペルシャで生まれシルクロードを経て飛鳥時代の日本へと伝わった、中心を同じくする半円を連続して重ねた幾何学模様。大海原に現れる穏やかな波のように、未来永劫穏やかで平和な日々が続いていくようにとの願いが込められています。

亀甲(きっこう)

亀は万年といわれるように、長寿の象徴である亀の甲羅を六角形の連なりとして表したもの。平安時代に中国から伝播しました。
ここで紹介している模様のように、亀甲の中に花を描いたものや亀甲の中に亀甲を重ねたものなど、様々なバリエーションが見られます。

七宝(しっぽう)

同じ大きさの円を1/4づつ上下左右に重ねて連ねた幾何学模様。一説によりますと、円が重なり合って四方に永遠に続いていくことから、四方。そして四方(しほう)から語感の似ている七宝(しっぽう)へと呼び名が変化したそうです。ここでいう七宝とは、金、銀、瑠璃、珊瑚、瑪瑙、玻璃、シャコガイのことを指し、仏教の経典がその由来とされています。
円は縁と同音であることから人との調和や円満な関係を、また円がどこまでも連鎖している様子から、永遠の連鎖と拡大、そして子孫繁栄を表しています。

鱗模様(うろこもよう)

「入れ替わり模様」とも呼ばれる、同じ大きさの三角形を交互に入れ替えて組み合わされた幾何学模様。鱗を持つ蛇が脱皮を繰り返して成長する様子から再生を象徴し、また、魔よけや厄除けを意味しています。

麻の葉模様(あさのはもよう)

三角形の集合体であると同時に、正六角形の集合体でもあります。三角錐や立方体も見て取れる、立体を感じさせる模様でもあります。麻の葉を六角形に見立てて図案化したもので、生命力の強い麻のように、子供が丈夫にすくすくと育つようにとの祈りが込められています。また、魔よけの意味を持ってもいます。

毛卍文(けまんもん)

円の中心から三日月を放射状に並べたような、渦を巻く模様。
原型は唐獅子の体の巻き毛を基に図案化されたもので、太陽を表しています。

菱(ひし)

2方向の平行線が交差して生まれる幾何学模様。水草の一種である菱の実に形が似ていることからこのような呼び名が付きました。入子菱や花菱など、バリエーションも豊富です。その歴史は古く、縄文土器の模様にもみられるものです。菱は繁殖力が強いことから、子孫繁栄や無病息災の象徴として広く用いられています。

古来より、私たちは自然の中に存在する法則性を認め、願いを込めて日常生活の中にそれらを幾何学模様という形で取り入れてきました。時代を超えて受け継がれてきた和柄には、私たちの願いと宇宙の知恵が隠されているのです。

SEEDで上記のような和柄を並べることは、神聖幾何学図形を並べることと同じです。
日本人の古来からの願いに思いをはせつつ、神聖幾何学瞑想を楽しんでいただければ幸いです。

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