人は誰でも、天と地を結ぶ役目をもって生まれてきます。
意識は霊的な世界との繋がりを保ち、肉体は物質的な世界を発展させるための媒介となるのです。
常に変化を続ける陰と陽、静と動、受動的なエネルギーと能動的なエネルギー。
相反するエネルギーの両方を内に持つ人間は本来、見えない世界と見える世界のどちらの領域とも共振共鳴しエネルギーのやり取りをする仲介者なのですが、様々な要因が本来の役割を忘れさせ、その実行を困難にさせています。
誰かから認められたい、選ばれたい、許されたい、愛されたい…。
このような欲求があることが人間らしさだと考える方々もいらっしゃるでしょうが、大きな視野をもって人間の役割を考えた場合、~されたいという思考の癖から抜け出し、自分という姿をとった宇宙の愛を体現することが大切になってくるのではないでしょうか。
宇宙は、発展・向上することを至上の歓びとしています。
ゼロへと帰還し始まりの意識と一体化した人間は「天地人」といわれるように天と地の間に立ち、マンダラの中心にて、宇宙の歓びの実現のために破壊と創造のエネルギーを解き放つ存在となるのです。
中庸は自己のバランスが取れた状態。そして、それに続くのは太極(中心のゼロ)との強固な結びつきである一体化です。太極は動きのない静的なものではなく、次元を超えて働く始点であり、非常にダイナミックで動的なものです。また、バランスの取れた陰陽の相対する真逆の力は、調和を生み出すための根本原理でもあります。
本来の人間は宇宙的な愛の体現者であり、コミュニティーの、地球の、銀河の、そして宇宙のバランスキーパーなのです。