私の世界観

成長

『成長するとは上を目指すこと』などと言われたりします。
スピリチュアルな世界では
『光の中へ進む』とか『高次元を目指す』
という表現をされていたりしますので、
あたかも今いるところから消えて新たな次元へと姿を現すとか
移動するというような印象を受けるのではないかと思います。

ですが、私が成長して目指すところは少し違います。
『上』ではありません。
私の考える成長とは、
中心から移動することなく全方位的に
球状に意識を拡大していくことなのです。

次元はひとつところに重なるようにして存在していて
本来上下という感覚はないのですが、
あえて上下という概念を用いますと

自己の中心は不動のままに
感応する次元(周波数帯)が下に一下がれば等しく上にも一上り、
自己の発するエネルギーは
トーラスからダブルトーラスへのエネルギー循環様式の変化を経て
新たにアクティブとなった領域の全方位に向かって球状に広がります。

美しい球が完成したならばまた一下がって一上り、
以前よりも広くなった活動領域の中で
再びトーラスからダブルトーラスへというエネルギー循環様式の変化を経て
さらに大きな球になるといったようなプロセスを繰り返すのです。

これは、陰陽バランスの取れた成長といえるのではないかと思われます。

一度降下してから上昇する

成長を続けていくにはここがポイントとなっていて、
すでに一度卒業した意識状態を確認してから未知なる領域へと進むのです。
地固めをしてからジャンプする感覚ですね。

高く飛ぶ前には一度深く沈み込んで力をため、そしてジャンプ!

となりますが、どのような床の上でジャンプするかもまたポイントとなります。

やわらかいのは論外です。
豆腐の上でジャンプしても、
高くジャンプするどころか沈み込むだけ。
下手をすると転んで豆腐まみれになってしまいます。

硬すぎてもいけません。
コンクリートの上でジャンプすれば
豆腐の上よりも確実に高くは飛べるでしょうが、
しなる木の床の上でのジャンプには負けてしまいます。

この場合、ジャンプを決めるときに踏みしめる『床』は、
その次元に対する理解です。
理解が浅ければ、ジャンプすらでき出来ません。
準備が出来ていないのにプライドやエゴだけで
光のみを求めて“華麗なるジャンプ”を決めようとした報いを受けてしまいます。
もう一度学んで来いと、戻されてしまうのです。

今いる次元で光と呼ばれているものと闇と呼ばれているものの両方を学び終え、
準備も完ぺきな状態でジャンプするならば、
目標は達成できるかもしれません。
とはいえ、このケースでは隠者生活に入る可能性が高いです。

ですがもし、全てを理解した上で同じような仲間とともにジャンプするのならば、
ひとりのときよりも更に高く飛ぶことが可能です。
この場合は、お互いの経験をシェアするために学びもより深いものになります。
確実に次の段階へと歩みを進めることになりますが、
周りに同じステージの仲間が多くいるため
自分が一上がった世界の中で生きていることには気づかないでしょう。

成長するとは、暗さも明るさも、重さも軽さもしっかりと味わい尽くして
より大きな球の意識へと進むこと。
闇雲に光だけを追い求めていては、手にすることは難しいのです。

真っ暗闇の中で孤独に震えている人は、本当はジャンプする直前。
今つらい思いをしている人こそが、グレートジャンプを決める可能性の一番高い人。
成長著しい人なのです。

ですから恐れずに目の前の苦境に目を向けて、
しっかりと目を見開いてその本質を確認し
乗り越えてください。

あなたは決して一人ではありません。
あなたと繋がりの深い人たちは、いつでもあなたと共にあります。
あなたの涙も、あなたの笑顔も、常に感じ取っているものです。

今は分からないかもしれませんが、
あなたの成長はみなに勇気と幸せを届ける見えない風となって
そっと世界中の人々の心へと届けられるでしょう。

それはとても素敵なことです。

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