SEED

SEEDが3本の曲線で作られることになった理由

私はSEEDを3本の曲線を用いて作ることにしましたが、本来ゼロとゼロの点を繋ぐ無数のエネルギーによる曲線の集まりである立体のSEEDは、3本以上であれば何本で作っても良いものです。そこをあえて3本で作ることにしたのには主に2つの理由があります。

その理由の一つには、曲線を使って立体空間を作るために必要となる骨組みの最低数が3であることが挙げられます。夢で出会ったカタチを取り巻くエネルギーは立体でしたので、SEEDを立体として表すということは私にとって必然でした。

2つ目の理由を簡単に説明するのは難しいです。3本で作るSEEDには正三角形という形と数字の3、そして一見何の関係もないように思われる正方形と4という数字が関係してくることにあるのですが、本題に入る前に、まずはSEEDの辺の数と切断面の関係から説明させていただきます。

等間隔で3本の曲線を接合して作り上げたSEEDを輪切りにした場合、その切り口に現れる3点を直線で繋げば正三角形になります。4本の曲線を接合して作ったSEEDに同一のプロセスを施した場合には、正方形になります。同様に、5本、6本、7本…と曲線の数が増えていけば、その断面に現れる形は、正五角形、正六角形、正七角形と変化していき、徐々に真円へと近づいていくのです。
SEEDは何本の曲線で作ったとしてもゼロとゼロとを繋ぐエネルギーの形であることに変わりはありませんが、辺の数や断面の形により、どのような性質を持ったエネルギーを伝達させるかを意図的に定義することが出来ます。それは、辺の数とその断面に現れる平面の形にそれぞれ違った意味があるからなのです。特に3と4、そして正三角形と正方形の間にある関係性には非常に興味深いものがあり、私が3本の曲線でSEEDを作った最大の理由がここにあります。

三角形と3
三角形は意図する方向へと移動する際の指針となり、他の領域とこちらとを結ぶゲートやそこから現れ出でる何者かを暗示する形です。
上向きの三角形を見れば私たちは上昇と考え、下向きの三角形を見れば下降と考えます。エレベーターの押しボタンのように矢印の代わりとして三角形が用いられることも多いですし、私たちの生活の中に溶け込んだ三角形は方向を示す形として定着しています。

3という数字の使われ方を見てみますと、三角形の持つ意味をより深く理解出来るのではないでしょうか。
3本の直線で囲まれたカタチである三角形は平面の始まりであり、3本の曲線は、空間の概念を伝える立体を形作る最小の数となっています。そして、過去、現在、未来という時間の表し方にも3が関わっています。数字の3には、場の移動、段階の変化、始まりから終わりまでを含む時の概念(空間とセットで座標となります)という意味が隠されているのです。

また、3は“完全性”を暗示する数でもあるようです。
ヒンズー教の神である創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァの三神は、ヒンズー教の世界観を語るにあたって非常に重要で、いずれの一神が欠けても世界は世界たりえません。またそれとは別に、信者の死の瞬間に迎えに現れるといわれる阿弥陀如来とその脇侍である日光菩薩と月光菩薩も3体で救済を意味する一つのセットです。
キリスト教でいえば、父と子と聖霊という三位一体も3をその関係性の中心に据えていますし、イエスの誕生時に祝福するために駆けつけた東方の賢者もまた3人組です。ギリシャ神話に登場する、クロートー、ラケシス、アトロポスという運命の女神も三姉妹で、彼女たちは運命の糸を紡ぐ者、図柄を描く者、糸を断ち切る者という役目をそれぞれが担い、三人ひとくくりで運命を司るとされています。
以上の例にも見られますように、宗教の枠を超えて、3はセットで『十分である』とか『欠けた所のない』とか『完成』というような“全て”を表してもいますし、人知の及ばない、どこか別の領域の存在を感じさせるものでもあるのです。

四角形と4
四角形は、私たちに安定や安心を感じさせる形です。とはいえ、その理由は、私たちが四角形を多用した世界に生きているためというのがその大きな理由の一つであろうと思われます。方向や空間を表す東西南北や上下左右は、私たち人間が位置を認識しやすいようにと自ら定義した、宇宙にはない概念です。他にも、名刺、ノート、スマートフォン、パソコンやテレビの画面、窓、建築物など、人間が生み出し使用しているものの多くは四角形であり、四角形は人工的なものを連想させます。生まれたときから四角形に囲まれて生活しているがゆえに、四角形は私たちの精神を安定させてくれるものとして認識されているのかもしれません。

4という数字は空間を定義するだけではなく、私たちの属するこの世の理とその守護者を表してもいます。四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)、土、水、火、風の4大エレメントとその精霊(ノーム、ウンディーネ、サラマンダー、シルフ)、四魂(荒魂、和魂、幸魂、奇魂)、4大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル:天使は神により人間に仕えるようにと言い渡された存在で、私たちの守護者とされています。)など、さまざまなな例が挙げられます。調和が求められるオーケストラで使用される楽器や部門もまた、金管楽器、打楽器、弦楽器、木管楽器と4つに分類されています。
このように4は、この世の理と調和を保つものに関することを意味しているのです。

これまで三角形と3、そして四角形と4について考察してきましたが、ここで最も重要となのは、3と4はセットになっていて、世界が私たちの次元や領域だけで完結しているのではなく、他の次元や領域と繋がり合って成立していることを示唆しているという点にあります。

4を使うアプローチと3を使うアプローチとでは、例えば同じ立体フラワー・オブ・ライフを表現するにしても、その方向性が真逆になっています。

4は地球(人間意識)⇒宇宙(宇宙意識)
3は宇宙(宇宙意識)⇒地球(人間意識)
となっているのです。

人によっては宇宙からのエネルギーの方が地球からのエネルギーよりも貴重で尊いと考えるようですが、どちらがより尊いかという議論はナンセンスです。立体となったとき、ゼロとゼロとを結ぶエネルギーは同時に双方向へ向かって流れるのですから、ゼロ意識を中心として考えた場合、3と4はどちらも同じほどに重要なのです。正三角形も正方形も共に調和しつつ円に内包される形ですので、次元も領域も超えて繋がり合う全体としての視点に立つのならば、そこに貴賤や上下などはじめから存在しないといえるのではないでしょうか。

3と4が深い関係にあることを示すのは難しいのですが、12、そして13との関係から見えてくることがあるかもしれません。
3と4をかけ合わせて生まれる数は12です。1日のうちの午前と午後の区分は12時間づつですし、1年は12か月とされています。他にも1ダースや黄道12星座など私たちを取り巻く環境の中には、12という数の登場回数は少なくありません。このように、12は私たちの生活の基準となっているのです。とはいえ、次元を超えて意識を一段階広げるときに必要となるのは12ではなく13の概念の習得です。13は1とそれ以外では割り切れないという素数で、3と4を足すと現れる7は、1から13までの数字を考えたときにちょうど真ん中にある数(1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13)となっています。7自体も素数なのですが、この“素数で真ん中”というところがポイントで、条件さえ整えば、真ん中にはゼロとの接点が現れるのです。素数である5までの数(1.2.3.4.5)を考えたときの真ん中はやはり素数である3で、3も同様にゼロへと通じるドアの働きをします。(だからなに?という感じですよね。)
ここでは詳しい説明を省きますが、3と4が和合した数字である7の背後には、次元を超えて広がるための数である13が隠されているということを頭の片隅に置いておいていただければと思います。
12と13の架け橋ともいえる3の要素と4の要素は、そのどちらが欠けても次の段階へ向けて意識を広げることは難しいのです。

4本の曲線を使って作られるフラワー・オブ・ライフは、既に世に出ていて広く受け入れられつつあります。私の知る限り、4本の曲線を使って作られるフラワー・オブ・ライフは綿棒を使ったものが大半のようです。綿棒という素材だからこそ作りながら学ぶことが可能となることがありますので、私は綿棒で神聖幾何学構造を作ることも好ましいと思っています。ところが4本のものと比べますと、3本の曲線を使って作られるフラワー・オブ・ライフはまだそれほど重要視されてはいません。それは、素材が綿棒では均等な角度を保って形を作ることが難しいからなのではないかと思っています。
というわけで、私はあえてSEEDを3本の曲線で作成することにし、しかも型崩れしにくい金属で製作することを決めました。

4本の曲線で表されるフラワー・オブ・ライフも非常に魅力的で示唆に富んだものではありますが、3本の曲線で表されるフラワー・オブ・ライフにはまた違った表現方法やそこから得られる学びがあります。

立体の世界は奥深いものですので、様々な方面からのアプローチを取り入れて、より楽しく、より深く、探求していただければと思います。

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