フラワー・オブ・ライフは宇宙の秘密が隠された図形だといわれています。フラワー・オブ・ライフの中には多くの図形が見え隠れしていますが、円を重ねて描かれることから円、そして一つの円内に現れる6つの円周に接する点を繋いで出来る形である正六角形の二つが特に目立ちます。とはいえ、エネルギーの流れに関して言えば主役は正三角形なのです。

平面上であれば、フラワー・オブ・ライフ内のエネルギーは正三角形をベースに循環しています。SEEDをずらして二つ重ねたものを一つの単位として並べた正三角形を見てみれば、隣り合って接する三角形同士は逆向きの流れ。砂時計のように頂点を突き合わせた形に目を向けるのであれば、インフィニティ(∞)の巡りであることが分かります。またヴェシカ・パイシスに注目するのであれば、真ん中の線を共有した陰陽が見て取れるでしょう。

視点を一段階広げて小さな正三角形3つで出来る少し大きな正三角形を基本に置き換えてみても、上記と同じ関係性を見出すことが出来ます。もちろん視野をもう一段階広げて6つの小さな正三角形で構成される大きな正三角形を基本にしても、更に視野を広げて9つの正三角形で出来る正三角形を基準にしても、この同じ法則に従ってエネルギーが流れていることが分かります。そして、その先にも同じ法則がみられます。
3、6、9から始まる正三角形は、宇宙的なエネルギーの入出に深くかかわり合っている形なのです。

SEEDを実際に自分の手で並べてみるならば、ここに挙げた情報以上のことが実感できることでしょう。

以上のことは私たちの生きるこの次元内に関する法則の一部ですが、ラワー・オブ・ライフが平面から立体へと変化しますと、これまで右回りや左回りという方向性を持って流れていたエネルギーがまったく方向性を持たなくなります。その代わり、まるで巨大な一つのWEBを形成するように、エネルギーは辺と辺の交わるところから出入りはするものの、ひとつひとつの辺自体は同時に左右両方向からエネルギーを行き来させるようになるのです。中心から流出していくエネルギーと中心へと向かって流入してくるエネルギーのバランスが取れた状態では、全てがゼロとなります。辺と辺の接点だけではなく面の中心もそうですし、正四面体や正八面体などの立体の中心もまた、ゼロになっています。目に見える形よりも変幻自在のエネルギーとその出どころの方が重要視されますので、立体の世界は平面の世界と比べて単純化されてはいますが、その分とてもパワフルなのです。

立体の、ゼロの世界でエネルギーを動かす原動力はゼロを知りゼロとなった意識です。全てがあって全てがない『無』であるゼロ意識は無限のソースであり、そこから意識的に生み出される破壊と創造のエネルギーが事象を動かすのです。

フラワー・オブ・ライフはただ飾っているだけでも効果があるといわれていますが、この形の持つエネルギーを有効活用するためには、実践を積む中でのみ得られる知識を昇華した知恵の入手と、私たちそれぞれの意識の在り方が問われます。自分軸で考えられるように自己を調整していくことが望ましいでしょう。

五感を活性化した先にある第六感の開花。エネルギーを知覚しその流れの感覚をマスターすることもまた、宇宙の理を深く理解するためには必要なことです。とはいえ、エネルギーの感じ方には傾向はあるものの正解などありません。感じ方は意識の状態により移ろい変化していくものですので、一瞬一瞬の、ひとりひとりの感じ方を大切にしていたいものです。
丁寧なその繰り返しによって、私たちは本来の在り方へと還っていくのですから。

フラワー・オブ・ライフをはじめとする神聖幾何学構造の内部を流れるエネルギーは、私たちにゼロの広がり方を示してくれています。

それを知りたいかどうかは、あなた次第です。

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