SEEDは、私の見た夢とフラワー・オブ・ライフからインスピレーションを得て生み出された形で、両端のとがった楕円形をしています。フラワー・オブ・ライフの円と円とが重なり合う部分に現れる、花弁のように見える形。私は名もなきそれを立体化し、“SEED”と呼ぶことにしました。

SEED誕生の原点は、私が数日間眠り続けて見た不思議な夢にあります。夢に現れたのは、その内に複雑な幾何学構造が幾重にも重なり合うようにして存在する球体でした。その球体を詳しく観察するうちに、私は直線に見えていた幾何学構造を形作る辺の周囲に、うっすらと光るラグビーボール状の繭のようなものがあることに気がついたのです。何もないように見えていた頂点どうしを繋ぐ極細の糸の集まりのようなそれは、一本一本がダブルスパイラルの螺旋で、絶えずクルクルと動いていました。
夢とはいえ、それは今まで見た中で一番美しい光景でした。

光の繭はエネルギーの流れを表していると感じた私は、目覚めてから、それを実際の形にしたいという強い衝動に駆られました。

曲線を使って立体空間を作る最小単位は3です。

そんな理由から3本の曲線を使ってSEEDを作ることにしたのですが、夢で見た光景を思い出しながら作図したりモデルを製作してみたりしているうちに、SEEDでフラワー・オブ・ライフに代表される神聖幾何学を表現出来ることを知ったのです。

平面上に曲線で描かれるフラワー・オブ・ライフとは違って、実際の形として手に取れるようにと奈良の工場に依頼して製作していただいたSEEDは、ステンレスを120度の角度で溶接した3本の曲線から成る立体です。そのために、フラワー・オブ・ライフのパターンを並べるならば先端が浮き、辺と辺とが交わる部分に隙間が出来てしまいます。ですがこの隙間があることで、上手く並べることが出来れば、SEEDは黄金比の光の幾何学の連なりともなっていくのです。

神聖幾何学瞑想の基本はマインドフルな状態でSEEDを神聖幾何学形に並べていくことにありますが、SEEDを使った神聖幾何学的なパターン形成においては、実はこの隙間がゼロに相当し、一番大切な部分となっています。ゼロとゼロとは瞬時に結び合い一つに還ります。ゼロとゼロとを結んで流れるエネルギーの形であるSEEDを実際に並べながら、ゼロそのものを視覚情報化し、共振共鳴原理を用いて自己の内に眠るゼロを目覚めさせ顕在化させていく。自己の内なるゼロを認識することが、本来の自己の可能性に気づくために大切です。

このようにSEEDを使って幾何学図形を表現することは、ゼロを認識し、自己の内側を整えゼロへと戻していくための助けとなります。
フラワー・オブ・ライフに限らず、SEEDを法則に従って並べていくと、真上から見た場合、直線と曲線両方の幾何学的なパターンが現れます。そして、そのパターンを大きく複雑化していけばいくほどに歪みが生じやすくなります。

この歪みの原因は、SEEDの先端が集まったところに出来る隙間の形、ゼロのカタチを整えることを私たちが十分に意識していないためなのですが、普段目には見えない部分であるその隙間には、私たちそれぞれの心の状態や在り方が反映されるのです。
視覚化されたゼロのカタチを整えることで、今まで生きてきた時間の中で蓄積され、潜在意識の奥深くに押し込められてきた様々な歪みが解放され、整えられていきます。

SEEDはフラワー・オブ・ライフのような平面的な幾何学パターンを並べていくことの他に、重ね合わせて使用することで、右回り、左回りといったようなエネルギーの流れる方向を定めたり、陰陽のパターンを視覚化することも出来ます。また、積み上げ方や組み合わせ方次第では、立体的かつ複雑な表現をすることも可能です。
シンプルだからこそ、その使い方は無限大なのです。

SEED12個で作成したもの

いくつかSEEDを使って作ることのできるパターンをご紹介させていただきますが、皆さまにも、内側に愛を感じながら、無限の宇宙を感じながら、さまざまな幾何学構造を作ってみていただければと思います。美しい幾何学模様を並べながら自己の内側を整え、意識をゼロへと戻していく。自己を知り、解放し、本当の自分を生きる。そんなことを思いつつ、心のままにパターンを創り上げていくのもまた、心躍る体験になることでしょう。

SEED12個で作成したもの

SEEDには、12個をセットにしたもの、陰陽別の同じ形を作ることが出来る24個をセットにしたもの、小規模でのエネルギーの流れを見ることやシード・オブ・ライフを組むのにも十分な48個をセットにしたものがございます。更に数を増やしていけば、フラワー・オブ・ライフやそれよりも大きなもの、そして複雑な立体のパターンなども自由に作ることが出来るようになります。

 

規模が大きくなればなるほど、歪みのない美しい幾何学形を並べるのは難しくなっていきます。小規模の図形を短時間で美しく並べられるようになり、マインドフルな状態を保てる時間が長くなってきたならば、少しずつ使用するSEEDの数を増やしていき、大きな形も歪みなく並べられるようにしていきましょう。それこそが理想的なSEEDの使い方です。
SEEDと共に、瞑想に通じる静謐な時間をお楽しみいただければ幸いです。

※人によってはエネルギー酔いする場合もございます。そのようなときには四角形をベースにしたシンプルなパターンから並べてみていただき、徐々に慣らしていっていただければと思います。

PAGE TOP